はじめに
この記事はギター講座といっても、実際のギターの弾き方や練習方法を解説するというよりは、筆者の失敗談やあるあるネタ、マインド的な話を中心に書いていきたいと考えています。
当たり前のことですが、世の中のギター講座は成功者の立場から言及したものが殆どです。一方で、失敗者の教訓や反面教師としての記事も、案外皆さんの心に響くものがあるんじゃないかと思い、僭越ながら「失敗から学ぶギター講座」というタイトルにしてみました。
ギター練習の合間の息抜きやモチベーション向上のための読み物として楽しんでいただけたら嬉しいです。
筆者のギターの選び方
第3回目の内容は「心者・初めてのギター選び(エレキ編)」です。
いいですねぇ。ギターを買うのは楽しいです。僕もギターを買ったり選んだりするのは大好きです。
お金がないのでそんなに頻繁には買えないですが、「次はこれを買うんだぁ~」なんて妄想しながら楽器屋のサイトを巡っています。
よく見るのはこんなサイトです。
サウンドハウス(公式サイト)
日本最大の楽器通販サイト。楽器の卸問屋が運営する直販サイトのようなものなので楽器屋で直接買うより安い!固体差の少ない機材なんかはここかAmazonで買います。
Amazon(公式サイト)
何でもあるし、安いし、すぐ届くし、固体差の少ない機材なんかで同じものが同じ価格ならAmazonで買います。
楽器屋さんのサイト
大特価セールとかは別として、通常販売価格では、卸問屋さんや大手通販サイトには及びません。でも、楽器屋さんの仕事は、良い楽器を選んでメンテナンスをして店頭に並べること。仕入れている時点で、その楽器屋さんが「売れると思った良いもの」なので、ハズレを引く確率はかなりの少ないです。なので、工場出荷時では個体差が大きい楽器(ギター本体)などは、ちゃんとした楽器屋さんから買う方が個人的にはオススメです。
有名な楽器屋のサイトだと、個人的には以下の2つが好みです。
- 石橋楽器(公式サイト)
- クロサワ楽器(公式サイト)
初心者・初めてのギター選び
さて、本題の「初心者・初めてのギター選び」に入りますが、もう既に世の中にはオススメのギターを紹介したブログやサイトは沢山あるので、少し趣向の違った観点でオススメギターの話を書いていきたいと思います。
よくオススメされているギターではつまらなくないですか?
憧れのギタリストが使っているギターと同等のクラスのギターとなると非常に高価です。安くても20~30万円するでしょう。
しかし、初めて購入するギターで20~30万円はなかなか厳しい。
そこで、「安くて良い物・無難なもの=オススメ」という概念が出てくるんだと思っています。
そうゆう筆者も最初に購入したギターは、定番オススメ入門ギターブランド「エピフォン」のレッスポールタイプのギターを購入しました。
エピフォンはギブソン系の廉価版ブランドで、ギブソンのレスポールに憧れてエピフォンのレスポールタイプを買うという初心者は私を含めて多かったですね。
でも、ギブソンへはずっと憧れ続けるものです。そして、いつかきっとギブソンを買い、エピフォンはそっと役目を終えます。
エピフォンはギブソンの廉価版じゃない!元々は別のブランドで、カジノ(Casino)をはじめとする名器だってあるじゃないか!という話は今日は一旦置いておきます。
何が言いたいかというと、皆んながオススメするギターは当然良いものですが、それだけみんなが買うし、面白みには欠けると思うんです。
なので、たとえ安くても、妥協ではなく、「これはこれで最高のギターだ」と心から思えるギターを買いましょう!
心から最高と思えるギターとは
- 憧れのアーティストが使っている
- 特別な思い出がこもっている
- 色々なギターを弾き倒して、自分の手に最もフィットした
- 最高の部材を使っている
理由は様々ですし、どんなギターでも最高のギターになり得ることは確かです。「これはこれで最高のギターだ」と心から思えていれば良いと思います。
なので、世の中のオススメのギターというのは、あくまで、スペックとしてのオススメを解説しているものであると理解した方が良いと思います。
年代でも憧れる対象が変わる
あくまでも個人的な経験に基づく感覚ですが、自分の帰属していた年代でも最高のギターの感覚が少し異なってきます。参考に僕の経験した感覚を書きます。
若い方は、この先自分や周りの人の目線がどのように変化していくのかも考え、先取りする感覚でギターを選んでみるのもアリかもしれません。
中学校:
憧れのアーティストのコピーモデルが流行る。逆に、機器のスペック等にはあまり注目が行かない。
高校:
中学校の時と趣向が変化して、好きだったアーティストのコピーモデルに若干の恥ずかしさを感じる。ギブソンやフェンダーといった王道ブランドへの憧れをより強く持ち始める。V系やメタル系好きはESPなどのカスタムメイドに憧れる人も。
大学/専門学校:
王道ブランドを自力で購入できる年齢になり、欲しい人は買う。そうでない人は、超ハイエンドギター(トムアンダーソンやPRSなど)、コスパが良いギター(フジゲンなど)、独自性を強いギター(ニッチなブランド、自作ギターなど)など趣向は複数のグループに分かれる。
社会人:
学生時代に買ったギターを大切に使う。
僕的オススメギター
最後に僕的オススメギターを通常のオススメギターを紹介してみようと思います。
まずは、一般的にオススメされているギターは以外で、あまり登場しないけど個人的にアリなギターをあえてオススメしてみます。
エピフォン「カジノ」
ギブソンの廉価版ブランドのイメージが強いエピフォンですが、この「カジノ」はエピフォンとしての名器です。
時代ごとに製造国は異なり、日本で生産していた頃のモデルは高値で取引されています。近年は20万円ほどで日本製モデルが新品で販売されていますが、通常のモデルは6万円前後で購入できます。
音質:
フルアコ(フルアコースティック構造)と呼ばれる中が空洞になっているタイプのエレキギターで、クリーントーンは太く温かい音、歪ませればハードなロックサウンドが出せます。もちろんロック以外のジャンル(ジャズやカントリー)にも幅広く対応できるオールラウンドタイプのギターで長く愛用できると思います。
苦手なジャンルは、音質的に中域が邪魔になる場合やハイポジションでの演奏性などが求められるメタル系には向かないかも、、あえて使うのはカッコイイですけど。
愛用するミュージシャン:
ビートルズを始め、ローリングストーンズやU2などの超有名ギタリストも愛用しています。初心者へのオススメギターとしては見ないだけで、実は王道ギターです。
スタインバーガー
高価なモデルは20万円を超えるものもありますが、個人的には憧れのギターとは別に、スタインバーガーの5万円以下のモデルを一つ持っておくのもありです。非常に重宝しています。
持ち運びのし易さももちろんですが、弾きやすさにも定評があります。本当はフェンダーやギブソンが欲しいけど、本家を買えるまでは廉価版のブランドで我慢するんだ。と妥協するくらいなら、
持ち運びも便利だし、弾きやすいし、実はカッコイイ、このギターを1本目のギターとして購入してもいいのではないでしょうか。何よりバンドの後ろで静かにこの小さいギターを弾きこなす姿は洗練されて今風でカッコイイと思うのです。弦の交換方法が少し特殊ですが、慣れてしまえば問題ありません。
音質:
ピックアップサウンドって感じでフラットな印象ですが、そうゆう割り切りがカッコイイギターなのです。フラットな音はエフェクターやアンプで音を作りやすいですし、扱いやすいギターだと思います。
愛用するミュージシャン:
モト冬樹とムッシュかまやつ、渡辺香津美など日本人アーティストも多数愛用しております。また、ジョン・レノン、エドワード・ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)など超絶有名ギタリストも愛用しています。
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