はじめに
本記事の想定する読者
- PCゲームやPS4などに使用するヘッドセットの購入を検討している方
- ゲーム実況に使用するヘッドセットの購入を検討している方
記事閲覧のメリット(目的)
- ヘッドセットを購入する際に、最低限必要な情報を得られます
記事の根拠
- 筆者がゲーム実況を始めるにあたって、購入を検討したヘッドセットおよび実際に購入したヘッドセットの感想に基づく情報です
ゲーム用ヘッドセットの利用目的
ゲームにおいてヘッドセットを利用する目的は、大きく分けて「聞く」「話す」の2つです。ゲーム用のヘッドセットと呼ばれるものは、以下の機能が搭載されたモデルのことを指します。
サラウンド機能
ゲーミングヘッドセットは、特にFPSゲームをする際は「どちらの方向から聞こえてくるのか」を把握することが重要になってきます。
この機能は、5.1chや7.1chといった仮想のスピーカー数で表され、前後左右に設置されたスピーカーによって音が鳴り分けられているように感じることができます。
密閉型と開放型
一般的に、ヘッドホンは構造によって「開放型」と「密閉型」の2種類に分けられます。
それぞれ次のようなメリット/デメリットがあり、ゲームをプレイする環境で選択するのが良いと思います。
開放型は、耳を覆う部分が開放されており、自然な聴感や湿気がこもりにくいのが特徴です。一方で、ゲームの音だけではなく周囲の音が聞こえてしまうため、雑音が多い環境ではプレイに集中できないことがあります。
密閉型は耳を覆う部分が閉じており、音が外に逃げないのが特徴です。音や湿気がこもりやすいですが、外部の音も聞こえづらいので、ゲームの世界に集中することができます。
マイク
FPSなど仲間のプレイヤーとボイスチャットを行う場合や、ゲーム実況などで自らの声を録音、配信する必要がある場合に必要な機能となります。
装着感
意外と重要なのが装着感です。長時間ゲームをプレイしていると、ヘッドセットの締め付けで耳などが痛くなってくるものです。ですので、装着感にこだわったヘッドセットも数多くラインナップされています。
価格と機能
3,000円前後
音が聞けて、声を伝えるには十分だと思います。
10,000円前後
ある程度の機能性、音質のが期待できる価格帯です。
2万円前後
音質はこだわるときりがない世界ですが、音質以外の要素としては、ワイヤレスやノイズキャンセリングなど高機能なモデルは高価です。
それ以上の価格
ゲーム用のヘッドセットとしてはあまり存在しません。あったとしても、プレミア価格が付いているようなものだと思います。
人間の耳に聞こえるギリギリの周波数の音や、音の解像度を求める方が購入するモニタリング用や音楽鑑賞用のヘッドホンは桁が違うものもありますが、個人的にはゲームだけの利用には必要がないと感じます。
接続の種類
有線タイプ/ワイヤレスタイプ
ゲーム用ヘッドセットは、2019年時点では有線タイプが主流となります。
有線タイプが人気である最大の理由は、音のズレ(遅延)が少ないことです。1秒以下の反応速度を争うゲーマーにとって、映像と音のズレは致命的です。
遅延の少ない方式を採用しているワイヤレスタイプのゲーミングヘッドセットもありますが、高価かつ製品ラインナップも限られてしまいます。
有線タイプのデメリットであるコードのわずらわしさも、あまり動くことのない通常のゲームであれば案外気にならないという方は多いのではないでしょうか。(VRはワイヤレスが良いです。)
また、PS4の場合は有線のヘッドセットをコントローラーに接続できるため、快適にプレイできます。
端子の種類|USB、4極(CTIA、OMTP)
ヘッドセット(ヘッドホン+マイク)の接続端子は大きく「USB」と「ミニプラグ」に分かれます。ゲーミングヘッドセットを購入する前に、対応しているデバイスをしっかりと確認しておきましょう。
USB:干渉を受けづらいなどのメリットがある一方で、接続できないデバイス(ゲーム機)もあるため注意が必要です。
ミニプラグ:4極の端子が主流です。4極の中にもCTIAとOMTPという2種類が存在します。CTIAとOMTPを誤って購入すると音が小さいなどの不具合が発生する可能性があります。しかし、現在はほとんどCTIAとなっているため、よく購入されているモデルであれば大丈夫です。
ノイズキャンセリング機能の付いたモデルだと5極というものもあります。また、ヘッドセットではなく、通常のヘッドホンは2極(モノラル)や3極(ステレオ)があります。これらも、バイス(ゲーム機)が対応していない場合は、うまく音が聞こえない等の問題が発生するため注意しましょう。
- 2極(モノラル)
- 3極(ステレオ)
- 4極(ステレオ+マイク)
- 5極(ステレオ+マイク+ノイズキャンセリング)
主要なメーカー
ソニー(SONY)
日本の音響機器メーカーを代表するメーカーかつ、PS4を提供するSONYはヘッドセットのラインナップももちろん揃っています。
ゼンハイザー(SENNHEISER)
ゼンハイザーは1945年に設立されたドイツの音響機器メーカーで、世界で初めてのオープン型ヘッドホンを開発したメーカーでもあります。音楽業界のプロの現場で製品を提供してきた高水準の技術は、ゲーミングヘッドセットにも大きく活かされています。
キングストン(Kingston)
世界的に人気があるゲーミングヘッドセットの主要メーカーです。プロゲーマーとして人気のウメハラ選手を広告塔に起用するなど、プロ志向のユーザからも支持されている世界基準のメーカーです。
レイザー(Razer)
Razerは、ゲーマー向けのデバイスとソフトウェアを代表するメーカーです。キングストンと並ぶゲーミングヘッドセットの人気メーカーです。
ロジクール(Logicool)
PC周辺機器の世界的メーカー「ロジクール」。コスパの高いゲーミングヘッドセットを価格帯ごとに取り揃えており、Amazonのランキングにも複数のモデルがランクインしています。
スティールシリーズ(SteelSeries)
SteelSeriesは、ヘッドセット、キーボード、マウス、マウスパッドをはじめとするゲーミング周辺機器を代表するメーカーです。
筆者の機材
- レイザー(Razer)|Kraken Pro V2 (Green Oval)
- 価格:約8,500円
感想
ゲーム実況を試験的に始めることが目的だったので、高価なモデルは避けて1万円以下のもので検討しました。
サラウンド機能はありませんが、価格と機能のバランスが素晴らしいと感じたのと、何より色が気に入ってレイザー(Razer)の「Kraken Pro V2 (Green Oval)」を購入しました。
使ってみた感想は、音質は十分良いと感じます。装着感も締め付けがあまり強くなく、長時間の装着にも耐えられます。もちろん、ヘッドホン、マイクそれぞれは単品で所有しているものには劣りますが、機能云々よりも、グリーンのボディが「今からゲームをするぞ!」という気持ちにさせてくれるところが気に入ってます。
留意点
FPSなどサラウンド機能があったほうが有利にプレイできるゲームをやられる方は、他のモデルを購入することをおすすめします。
自然な音質と価格を優先して本機種を購入しましたが、ゲーム実況を本格的にやっていくとなった際にサラウンド機能が欲しくなったら別の機種を購入しようと思います。今は、以下のヘッドセットが気になっています。
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